また一年が過ぎて行く。
歳が増すごとにその速度は速まり
この一年をどう過ごしてきたのか記憶さえ曖昧だ。
日々の空腹を満たせ雨露をしのげる寝床もある。
日々の糧を得る仕事もある。
休日にはカメラを持って街をうろつき
喫茶店で文庫本を広げる余裕もある。
カメラやブログを通じての友人もできた。
しかしこの胸の空虚感は拭えない。
それはすべてを失って数年経ち暮らしは平穏に過ごせようとも
愛を手に入れることはもう出来そうも無いという
自身への失望であろう。
年月は残酷だ。
また私に錘をひとつ付けようとしている。
α100 + Auto-Topcor 58mm f1.4