京阪出町柳から歩き出し
京都府立植物園に着いた頃には
引っ切り無しに遠雷が鳴っていた。
肩に掛けたカメラにポツリと水滴が付いたかと思うと
雨脚は瞬く間に強くなり
ものみな総てを水煙に包み込んだ。
1.
私は屋根のある休憩所のベンチに腰を下ろし
人っ子一人いない降りしきる雨の公園を
ただぼんやりと眺めていた。
2.
このまま一日中降り続くかと思われた雨が暫くすると上がり
私は思惑通りの展開にほくそ笑み
念願の水滴を撮るために腰を上げた。
3.
しかし微かに差す陽射しほどの満足も得られない結果となった。(涙)
4.
撮影はすべて K10D + DFA100mm f2.8 MACRO